昔から、本は好きだったけど、文学青年ではなかったので
文学部にはいかなかった。
でも、趣味として、詩人や小説家のおけいこをするのも
面白いかもしれなあと思った。
大阪には、大阪文学学校という老舗の学校があって
そこの講演集をよんでみた。
◆なぜ詩を書くか、小説を書くかについての辻井喬さんのお話
今の時代に生きて人間らしく暮らしていくということ、
その方向を見つけたいという気持ちがあるからこそ、
詩を読んだり書いたりするのです。
現代人が忘れている、あるいは忘れているように見える
大切なものとは何だろう、という問題意識があるから
書くんです。
◆なぜ人は小説を書くんだろうかということにいての高村薫さんのお話
書きたいことがあってあるから書くのではなくて、
書きたいことがあってもなくても、とにかく書きたいから書く
小説を書く幸福というのは、自分を幸福にしてゆく幸福空間を自分で作る…
探す手間も選ぶ手間も省けて、速攻で幸福になれる幸福というなのです。
◆詩を書くときについて小池昌代さんのお話
最初は何か具体物から入ることが多いんです。
芽が出て、ふた葉がぬれているように初々しく開く瞬間…
そういうのを見たときに、自分の心の中に「あっ」という驚きというか、
小さな叫びのようなものが生まれて、そこから詩を書きたいと思ったり。
小説より詩の方が面白そうだったので、詩の教室の本を読んでみた。
松下さんのあとがきから
「詩の教室」なのに、詩のほかにも大切なことがあるのだと
力説してきました。
私たちは生きるために詩を書いているのだと繰り返し言ってきました。
そうすれば、詩とともに身の丈の幸せを守って生きることができるのだ、と。
趣味としては、詩の方が手軽でいい感じだと思った。